Web制作にかかわる人々

ひとつのWeb制作にかかわる人々はどれだけ多いかで、その作業の大変さが変わってくると言っていいでしょう。原稿を作る人、デザインする人、監督する人、セキュリティ構築をする人などなど、おおがかりなプロジェクトになるほど作業は大変になり、ひとつのWebを立ち上げるのに数ヶ月かかることもあります。Web制作を少人数でできればそれにこしたことはないのです。
webデザイナーを夢見る若者が着実に増えているようですね。webデザイナーは幅広い職種に対応している点と現代風であることが大きな魅力となっているようですよ。パソコンがごく身近な存在になったことも重要なポイントになっていくのでしょう。世の中が良い方向へいくように、みんなで考えていく必要があるのでしょう。
 3月11日に発生した東日本大震災以来、地震や津波についての情報を求める人が増えている。ネットを使って情報収集をする場合、問題になってくるのがその情報の正確さだ。特にTwitterなどでは、情報拡散の範囲が広くスピードが速い半面、デマが広がりやすいことも問題になっている。これまで以上に、情報の正確性が問われるようになってきているのだ。

【突撃! となりの専門家:「地震は怖い、だから私は地震を学ぶ」地震キュレーター 大木裕子】

 アイティメディアが運営する「ONETOPI」では、さまざまな分野に精通したキュレーターが、その領域の最新情報&重要トピックスをTwitterアカウントでつぶやいている。各ジャンルの専門家たちは、どのように情報を集め、発信しているのか。連載「突撃! となりの専門家」では、ONETOPIでさまざまな情報を発信しているキュレーターへのインタビューを掲載する。

 第1回はONETOPI「地震」のキュレーターを務める大木裕子さんにお話を伺った。大木さんは東京大学地震研究所出身、コンピューター雑誌などの編集者を経て、現在は中小企業診断士。2011年4月から、ONETOPIで地震についての情報を幅広く発信している。

●デマに振り回される人々を見かねて、キュレーターに

Business Media 誠 大木さんがONETOPI「地震」のキュレーターになられたきっかけは?

大木裕子(以下、大木) 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震直後に、たくさんのデマや流言が飛びかいましたよね。怪しげな地震情報がまことしやかに語られている様子を見聞きしていて、黙っていられなくなってしまったんです(笑)。

 最初は「Yahoo!知恵袋」で地震にまつわる質問に答えていたんですが、ネタのような投稿もあってどうも意思の疎通がうまくいかない。「せめて身の回りの人にだけでも」とFacebookに日々、信じるに足る地震情報を書いていたら、アイティメディアにいた知人から「ONETOPIで書いてみないか」と思いがけないお誘いをいただいたんです。

Business Media 誠 地震直後は、情報がひどく錯綜していました。

大木 事実よりもデマのほうが広がりやすいという傾向を痛感しました。冷静に考えればおかしい情報でも、一瞬のインパクトの大きさに飛びついてしまう。いまだに間違った地震の知識をしたり顔で語ったり、何の根拠もない誤情報に振り回されている人が少なくありません。

Business Media 誠 大木さんは東京大学の地震研究所にいらしたそうですね。

大木 大学院博士課程の途中まで東大地震研にいて、その後、編集者として就職し、現在は中小企業診断士として働いています。

Business Media 誠 珍しい経歴ですね。

大木 もともとは研究職志望だったんですが、“小泉改革”で稼げない学術分野の淘汰が始まり、地球科学関連の研究所が統廃合され、就職先の選択肢が狭まりました。その上、大学院が合格者数を急に増やしたので、より優秀な人に研究を継続してもらいたい気持ちと、将来生活が立ち行かなくなる不安から、研究者への道を断念したんです。

Business Media 誠 当時はどのような研究をされていたのですか。

大木 「固体地球物理学」の1つの分野で、主に“重力”です。重力を道具として用いた地殻変動の研究をしていました。北海道の有珠山や鹿児島県の桜島、そして静岡県の御前崎などにも重力の観測にいきました。重力は場所によって異なり、こうしたデータを集積することは火山の噴火や地震の予測にも役に立つんです。

Business Media 誠 地震の予知というのはどの程度可能なのでしょうか。

大木 地震の「予測」は、ある程度可能です。ただし、それは何百年や何千年という単位の話で、皆さんが期待する「予知」とは違います。月単位や週単位でも予測するのは難しいし、まして「○月×日に△△町にマグニチュード□の地震が」という詳細な予知は現段階ではできないと考えていい。地震の予測は、100年単位、1000年単位であっても、凄まじい誤差が生じるものなんです。よく「地震は28日周期で起こる」といったような“日単位の周期説”を耳にしますが、ナンセンス極まりないですね。現在のように頻繁に地震があれば、日々何かしらの地震は起きますし。

Business Media 誠 デマや誤解、不確実な情報に振り回されないために、大木さんご自身はどうされていますか。

大木 やはり、その分野に詳しい人を知っておくことですね。「地震」に関して、私の場合は昔の研究仲間がフィルターの役目を果たしてくれます。地震研究は狭い世界なので、誰がどのような分野の研究をしているのかは大体把握できています。もし、知らない人がいたとしても、業界の第一線にいる人に聞けば、その研究者の特徴は分かりますから。

Business Media 誠 長年に渡って培ってきた業界内人脈があるからこそ、確度の高い情報を集めることができるわけですね。

大木 そうですね。一般の人よりは研究者寄りの考え方をしてしまうので、どうしてもスタンダードになった理論に基づいた情報発信になる傾向はあります。どんなに興味深くとも現時点でスタンダードではない「確度の低い」情報を紹介することはありません。

Business Media 誠 「確度」がひとつ大きな判断基準になる、と。

大木 テレビでよく研究者が「私の専門ではないのでお答えできません」と回答していますが、責任感からああいう発言がでるのだと思います。特に、地球科学分野の研究者は他の理工系研究者よりも、さらに純粋でまっすぐなように見えます。だから、自分が知らないことには答えない、とはっきり言うのだと思います。意地悪をしているわけではないということはぜひご理解いただきたいです。

●寝ても覚めても地球が大好き。でも地震はこの世で一番怖いもの

Business Media 誠 もともと、どのようなきっかけで「地震」に興味を持たれるようになったんですか。

大木 中学の理科の授業で「地震というのは地面が波打つことなのよ」と説明されたとき、固い地面が波打つってどういうこと!? と思ったのがおそらく、最初のきっかけですね。しかも、理科を担当していたのは女の先生だったんですが、「地震にはP波とS波があって、P波はこんな風に……」と、体をくねらせながらジェスチャー付きで説明してくれました。先生の動きの面白さはもちろん、固いと思っていた地面がそんな動き方をするという不思議さに、すっかり夢中になってしまったんです。

 もともと、子どものころから地球そのものに興味があり、その動きを物理や数学で表せるという点にもときめきました。

Business Media 誠 「地球そのものに興味があった」というのは……?

大木 例えば、海に遊びに行っても波を見るのではなく、波に浸食された地層を見るのが好きな子どもだったんです。どうして場所によって地面の色が違うのか、地面を掘ったら何が出てくるのか……ということに興味があった。自分でも、どうしてそんなことに興味があったのかよく分かりません(笑)。

 物心つくころには地球が大好きで、愛読書は地球の図鑑。高校生になるころには将来は地球科学関連に進むと決めていた。それ以外の選択肢は考えていませんでした。

Business Media 誠 かなり早い時期に「やりたいこと」を明確にされていたんですね。

大木 地球に興味がある一方で、地震に対しては激しい恐怖心を抱いていました。祖母が関東大震災を経験していて、その当時の話を聞いたせいかもしれません。私にとってこの世で最も恐ろしいのは地震で「地震を予知して逃げたい」「家族や友人、大切な人たちを地震から助けたい」という思いは昔から強かったですね。そういえば、周囲を見渡しても火山や地震を研究している人たちのなかには「助けたい」という思いを持っている人が多いような気がします。

●Yahoo!地震情報を定期的にチェック! 当たるのは必ず一次情報です

Business Media 誠 定期的にチェックしている情報源はどのようなものですか。

大木 震災以降は毎日、朝昼晩の最低3回、Yahoo!の地震情報をチェックしています。気象庁は震度3以上でないと震度速報を出しませんが、Yahoo!地震情報は震度1以上の地震がすべて載っている。日本付近の地殻構造は大抵頭に入っているので、震源の位置が分かれば、どういうタイプの地震なのかだいたい見当がつきます。

 週末には気象庁など各研究機関のリリースを読み込みます。またその週にあった報道で、あいまいな部分はがあれば、情報源をたどりに行きます。さらに、どこかで研究発表会などがあるときはできる限り足を運ぶようにしてますし、昔の知識を更新するために毎日本も読んでます。

Business Media 誠 情報収集される上で心がけていることは?

大木 必ず一次情報を確認するということですね。気になるニュースは、その見出しだけで判断するのではなく、必ずその“元情報”を調べます。信頼できる先生方の名前でコメントが掲載されていても、たいていは全文ではなく、抜粋です。メディアは一般の人にも分かる部分のみを取り上げますが、カットされた周辺情報こそが重要というケースも多いんです。

Business Media 誠 ちなみに「ゆれくるコール」などの地震予測アプリは使われていますか。

大木 スマートフォンを持っていないんですよ。普通の携帯電話は持っていますが、よく置き忘れてくるのであまり役に立たないんです(笑)。しかも私は情報と向き合うとき、その情報の正確さや可能性など「情報の先にあるもの」を調べてしまう。情報機器として携帯電話を使うには、あまりにも不向きですよね。

Business Media 誠 ONETOPI関連の調べものにはどれくらい時間がかかっていますか。

大木 特に大きな地震がなければ、週末にまとめて1週間分の情報を調べています。ただ1〜2時間で終わるということはないですね。自分の持ちネタをただひたすら出すだけであれば、すぐできるんでしょうけど、見つけた情報を調べて精査し、取捨選択して……とやっていると、気付けば3〜4時間たっているということもしばしばですね。

Business Media 誠 情報発信する際に心掛けていらっしゃることは?

大木 現在、ONETOPIで発信している情報は主に2種類あります。1つは、一般の方にも知ってほしいのに、報道があまり取り上げない研究機関のリリースなどのトピック。もう1つは、地球科学の話です。私自身、ぜひ知っていただきたいと考えているんですが、つい熱が入ってしまって時折、専門用語をそのまま書いてしまって、読者の方から「分かりません!」とお叱りをいただくことも。あわてて補足説明することもあって、まだまだ修行が足りませんね(笑)。

Business Media 誠 読者の反応など手応えとしてはいかがですか。

大木 皆さん、リアルタイムの情報がお好きですよね。地震の直後に、おそらくこういうタイプの地震でしょうと解説するといったつぶやきはバ―ッと広まる。でも、地球科学の見識を深めるようなネタはそれほどリツイートで広まるということはないですね。まだまだ地球科学は遠い存在なのかもしれません。

 でも、せっかく地球に生まれ、地震・火山のおかげでできたこの風光明媚な日本に住んでいるからにはもっと地球の面白さを知っていただきたい。日常生活が、どれだけ地球の恩恵を受けて成り立っているかに気付いていただきたい。私は研究者でもなければ、地球科学の素人でもありません。そんな中間的な立場であるからこそ、できることはたくさんあると思うし、人生を通してやっていきたいとも考えています。そのために、まずはこのONETOPIで地球を身近に感じられるような情報を発信していきたいと思います。

【島影真奈美,Business Media 誠】


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